2013-01-01から1年間の記事一覧

宮沢賢治をめぐる旅

岩手は花巻へ行ってきました。 ずっと行ってみたかった、宮沢賢治ゆかりの地です。 童話「なめとこ山の熊」で熊が傷をいやすためにつかった湯がある、藤三旅館に泊まりました。詳しく調べずに行ったら、あまりに古びた建物にびっくりしました。湯治部という…

山伏修行で感じたこと

出羽三山での山伏修行に参加しました。 3日間、山に入り、ひたすら自然と向き合いました。死に装束を身に着け、お経をあげ、山入りします。3日間の工程について、事前に何の説明もありません。ただひたすら、その瞬間を受け入れます。山道は決して楽ではな…

還る

久々にゆっくりと地元にかえっています。 いつもと変わらない青空、家々、川の流れ、木々のざわめき。 ひとつひとつがあらためて新鮮です。 地元に住んでいるとき、いつもそうしていたように、友人と会い、大好きな図書館へ行き、本を読み、買い物もし、何気…

この風景を眺める

風景とは言いかえれば、 人の思い出の歴史のような気もする。風景を眺めているようで、多くの場合、 私たちは自分自身をも含めた誰かを思い出しているのではないか。誰だって、 他人の人生を分かち合うことなんてできはしないように、 それぞれの人間にとっ…

庄内の食と芸能と

鶴岡へ行ってきました。 神事のときにしか見られない、黒川能を荘内神社で観ることができました。 500年以上前に、櫛引町の里人に伝えられて以来、独自の伝承を続けています。今回の演目は「羽衣」でした。羽衣を返してほしいと願う天人と人間とのやりと…

象潟へ

奥の細道ゆかりの地、秋田の象潟(きさかた)を訪れました。 日本海に面し、夕日が美しい場所でもあります。 ここはかつて、小さな島がいくつも隆起した土地でした。いまは陸地となっていますが、島はぽこぽことした丘となって見ることができます。写真の左丘…

新提案!かいもちパーティ

そば粉をいただきました♪ かいもち(そばがき)用です。仲良くなった地区の会長さんからレシピつきでいただきました。 さっそく、水とそば粉をまぜて、フライパンでこねてこねて、ひとかたまりになったらできあがりです。 もっちりとした、かいもちになりま…

被災地へおもむく

何にもない荒地がどこまでもひろがっている。 はじめて、被災地へ足を運んだ。 宮城県名取市。 震災当日、はじめて世界に流れた津波の映像はこの地のものだという。 わたしも東京のビルのなかで、余震に揺られながら何度も何度も津波の映像を見ていた。それ…

かた雪渡り♪

はじめて、かた雪渡りをしました。 固くなった雪の上を歩きます。3月くらいの、冷え込んだ朝、田んぼの上に積もった雪の上を渡っていくんです。 雪がなかったら歩けない、どこまでも続く道なき道を歩くんです。 ただただ真っ白い平原を、どこまでも。上はさ…

春。旅立ちの季節。今を感じる。

外はまだ白い世界がひろがっているけれど、雪の質がかわって、水分を含んでしっとりとしている。山形に暮らして、3月を迎えた。 町を旅立つ人がいたり、境遇が変わったり、またあらたなスタートを迎える時を感じる。人との出会いはいつも不思議。せつなくて…

手仕事のある暮らし

何かを作っている時間が、とても楽しい。 作ったものを日常のなかで使えることが、嬉しい。ずっと憧れていた、手作りがある暮らしにちょっと近づいてきました。職場では、月1回、文化や伝統を伝達するカルチャースクールをするという決められた課題がありま…

祈りのじかん

参道を入って、はっとしました。 雪がこんこんと降るなか、荘厳にたたずむ三重塔がありました。 創建は奈良時代といわれる、山形の古刹、慈恩寺です。 火事にあい、現在のものは約400年前に建てなおされたものだとか。 この寒い季節におとなう人もまれと…

農業のこと

今年に入ってからは、ずっともうずっと、白い世界です。 どこもかしこも、雪に覆われて、どこか知らない国に来たみたいです。 畑もすっかり埋まって、春を待つばかりです。 小祝政明著の『有機栽培の基礎と実際』を読みました。 ここしばらく、“農業”につい…