ぼのぼの

小学生のころから好きなマンガ『ぼのぼの』を久しぶりに読み返した。


ラッコのぼのぼのとその仲間たちのかけあいがギャグマンガタッチで描かれている。ここに、深い哲学が含まれていて、人生も学べるようなマンガだと思っている。今日は、沼に住むオオサンショウウオさんの回を熟読。
オオサンショウウオさんは、長い生きしてなんでも知っているおじいちゃんだ。そこに正義の味方、のようなスナドリネコさんが登場。ヒグマが傷ついたと聞いて、助けるべく立ち上がったのを、サンショウウオさんは止めるのだった。


「自分以外のものを受け入れようとすれば『ふり』になる。自分で在れ、自分だけで在れ」

けれども、スナドリネコさんはヒグマを助けに行ってしまう。そこでヒグマのケンカ相手と対峙することとなる。結果、うまくいったものの、血まみれ姿で戻ってくる。それを見て、サンショウウオさんは
「おまえはそうできても、おまえのようにできないものはどうなる?
ダメなやつだと言われるようになるのじゃぞ」


深い教訓!

「生き物の目的は生きて死ぬことだけじゃ。余計なことを付けたすな。
できないことを守れ。そしてもっともっと楽に生きろ」


あらためて読み直して、生きることへの神髄を語っているなあ!と感動。


こうしてみると、余計なことばっかりをしているなあと人生を振り返る。
とはいえ、自分で在る、とはどういうこと?というもやもやも感じながらマンガを読んでいると、笑いのなかから、悲しみのなかから、おや、こういうことなのかな?という気づきがそれとなく感じられてくる。
う〜ん、すばらしいマンガです!
http://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/2001238