種のウンチク

とうとう!
栽培中の古代米の苗が、成苗(成人の苗)の5.5葉になりました!!

成長は遅いものの、育ってくれていて、一安心です。
梅雨時期なので大切な水はたっぷり、、なはずがこの土日は降りませんでしたね。人間にとっては憂鬱な雨ですけど、植物たちにとっては恵みの雨。明日は降るかしら〜?



稲にかぎらず、植物の成長が目覚しい日々です。
先週は春においしく食べさせていただいた、のらぼう菜の種とりと、小カブの種を採取しました。待ちに待った、自家採種です。


この、のらぼう菜は非常に珍しい、品種改良ができない種なんです!
なので、昔からのままの個性を保ち続けているのです。
こうした、ほか植物との交雑をせず、何代にもわたって自家採種された種を固定種といいます。


その一方で、意図的に、発芽をそろえたり、日持ちが良い、見栄えがよい、など品種改良された種のことを、一代交配種(F1)といいます。
市場に出回っている野菜のほとんどがこのF1品種です。
よい作物ができるんだから、F1品種のほうがいいじゃない!と思われるかもしれませんが、弱点があるのです。


メンデルの法則を使って交配が行われているのですけど、
良いところだけを受け継ぐのは1代目のみで、以降は掛け合わせた種の悪いところも出てきてしまうのです。2代目、3代目とすすむごとにその悪いところがどんどん現れてきてしまうという・・・。
そんなわけで、農家さんは毎年種を購入しなければなりません。発芽しなかったり、よいものができないかもしれないとわかってる種を植えるのはハイリスクですよね。。


その点、固定種は何度でも種を自分で採り続けることができるのです。交配した種と違って、悪いところがどんどん遺伝していく性質がないからです。そして、古来から受け継がれてきた伝統の味がそのまま残っています。ただ、人間の都合に合うような育ち方は期待できません。年によっても、種によっても品質はバラバラであったりします。F1品種と比べると成長も遅いのです。


なにをよし、とするのか。


まずは自分で確かめなきゃ。
固定種がほしい!!と思っていた矢先に、無農薬、無化学肥料で育てられた野菜の固定種と出会うことができました!!なんという幸運!!

いざ、栽培に挑戦です。
わくわく、楽しみです^^