半農半Xという生き方

簡単に言ってしまうと、半分農業をしながら、半分天職・・・なにかしらの仕事(X)をしていく生き方です。


100パーセントを生活やお金を稼ぐために働きながら生きるのではなくって、半分は自分たちが食べられるぶんくらいの作物を育てながら、半分は仕事でお金を稼ぐというものです。
どっちかがだめになっても、片方があるから生きてゆける、という心のゆとりにもつながるというわけなのです。

それだけじゃなくて、野菜づくりや田んぼで土に触れることで生き生きできる・・・
これも100パーセント、農家さんとして生きてゆくため、お金のために畑をやるのではなかなか実現できないことのように思います。

この考え方に出会ったのは、2・3年前のことです。
直感で『これからは、この生き方だ!』と思いました。
提唱者は塩見直紀さんという方です。

ちょうど、転職に悩んでいるころでもあって、そこから挑戦の日々がはじまりました。半分半分の生き方。

稲を育てたり、野菜作りをしているとよく、『農家さんになったらいいよ〜』と言われるのですが、いっつもあいまいな返事をしているのはそんなくだりがあるからなのです。


100パーセントじゃなくて・・・半分がいいの(笑)。
家族や大切な人たちが食べられるぶんだけで、よくばらない。お金もたくさんを求めない。そういう生き方はゆとりにつながるんじゃないかな・・・って。

なかなかうまく説明できませんが、今年になって、半農半Xという考え方に出会うきっかけとなった方に『半農してるね!』と言われて、え?わたし、これで半農してることになるの?とあらためて考える機会がありました。
半分どころか、ほんのちょっとの野菜しか作れていませんが、片足の先っぽくらいはつっこんでいるのかもしれません^^;というより、”どれくらい”というのはあんまり半農に関係ないみたいです。


いちいちこんな言葉を使わなくても、家庭菜園をしながら働いていらっしゃる方はたくさんいて、みんな半農さんですよね。
憧れです!


先行き不透明な時代ですが、だからこそ、半農半Xという生き方はなんだか希望の光のように思えてなりません。
いちばん大切なことは、人と人とのつながりとぬくもり、心のゆとり・・・大切な人とのつながり・・・と思いながら、
そんなことがこの生き方で実現できるんじゃないかなって信じています。