心で生きる年に!!

今年もあとわずかとなりました。
除夜の鐘がゴーン、ゴーンと響いてきます。
毎年恒例のブログで”今年を振り返る”をつづります。

いろいろなことがありました。
ひとつ、友人とはじめた、2か月に1度だけの食堂が3月9日にスタートしました。体にやさしいごはんと、そして心がつながる交流の場としての食堂です。
その2日後に、東北の大震災が起こりました。
前後でまったく生きていた世界が変わってしまったかのようでした。
それからの食堂は、チャリティー食堂として、収益の一部を毎回震災復興支援金として寄付してきました。
できることをしたい、とメンバーで考え、お客様、借りているカフェの方たちに支えられて続けてくることができました。
11月の今年最後の食堂では、福島の郷土料理をとりあげました。現地へ行き、料理を習い、土地ならではの食材を使いました。現地レポートも作り、お客さんに配ったところ、反響良く、福島への関心も広がりました。
これを受けて、来年は日本のふるさとを分かち合う、をテーマに毎回、ひとつの地域を取り上げて食堂をやっていくことになりました。
都市と地域と、つながれる場のひとつとして続けてゆきたいと思っています。


もうひとつ、念願だった畑をはじめました。
無農薬での挑戦です。かりたものの、放射能汚染といった問題もあがりました。関東ではそこまで厳しい状況ではないものの、やはり気にはなりました。それでも、野菜を作っていこうと思いました。こうした状況を生んだのは、誰のせいでもなければ、また、我々でもあると思っています。こわがらず、飲み込んで、道を作っていきたいと思いました。畑は放置しておけば、荒地になります。
ただ、家庭菜園と農業というのは違う次元です。
家庭菜園で作る野菜は自分が食べるものだから、責任をもって作って、害があろうとなかろうと納得していただきます。
農業では他の人のぶんまで作っています。収入源であり生活もかかっていますし、害があっては困るものです。そこにつらさがあります。害があると言われれば、みな買いません。


小さな共同体が増えればいいなと思っています。
ちょっと面倒くさいけど、笑いあり涙ありの顔の見える社会です。
大きな土俵じゃなくて、小さくても心が通い合う、いろんなことがよく見える世界です。


人が増えれば増えるほど、楽なことも増えますが、嫌なことや見たくないことは誰かがやってくれる、誰かのせいだ、と思ってしまいます。心が見えなくて、迷宮みたいです。


小さなわづくり、していきたいなと思っています。
今年はありがとうございました。
来年も、どうぞ、よろしくお願いします!!