降りてゆく生き方

たとえば、ことばでは語れないことがある。


『降りてゆく生き方』というひとつの映画を見ました。
そしてその映画のモデルになった方々のお話を聞き、希望をもらいました。


司会進行の武田鉄也さんのトークのうまさにはまた違った感動を覚えましたが・・・
この映画の主演でもあり、映画のなかでも本当に魅力的でしたね。


すばらしいモデルがいて、ドラマがあって、キャストがいて制作に関わった人たちがいて、、けれどぜんぜん気負わない、、見終わったあとにこれからの生き方を考えさせてくれる、そんなすばらしい映画でした。


まずは、見てほしいです。


みんながよくなるようなことをしたい!
それは人間だけじゃなくて、この地球に生きとし生けるものたちみんなにとって・・・


そんな思いは、必ずかなえられる、と思っています。


自分のためだけじゃなくて、みんながよくなるように。
”みんな”のなかには、もちろん自分も入っているんですけどね。


そんなふうにして生まれたエネルギーは、みんなを元気にしてくれると思っています。
そして知らず知らずのうちに、共鳴しあって、その響きは少しずつでもだんだんとひろがって、つながっていくんだと思います。


このイベントもそうでした。
朝、会場へ行って、入場するために列に並ぼうと歩いていると、
「こんにちは」
と突然道端で声をかけられました。


オーガニックバーの店長さんでした。
環境活動も積極的にされている方です。
わたしが3年前に、まだ食の仕事をしたくて、でも自分がそこでなにを実現したいのかがわからない、闇のなかを模索しているようなときに出会った方です。お店で彼のいろいろなエピソードや活動、かかわりのある方たちの話を聞いて、とても感動したのと、わたしも希望を見出したのを思い出します。

まだ、なにをしたいのか見えていないなか、ただただ、食育を伝えたい!という思いだけが先行していたときです。
「まずは自分でやってみないとね。食育したいんだったら」
店長さんのその一言で、わたしははっとしたんです。


ああしたい、こうしたい、だけじゃだめだ!って。
人に伝えるまえに、自分でやってみなくちゃ!って。


それから、まず、仕事を変えました。
農業のボランティアをしました。
山里の子供施設へ食育のお手伝いをしにいきました。
料理教室へ通ったり、、ほかにもいろいろ・・・


3年。


長かったのか、短かったのか、よくわからないけれど、
確実に、何かが変わったのはわかります。


店長さんは、沖縄の竹富島にリゾート施設ができるということに反対して署名運動に参加し、今日はビラ配りをしているとのことでした。
このイベントへは招待客として招かれているとか。


こんなところでひょっこり、お会いするとは。
でもこんなところだからきっと出会えたんですね。


そして、この映画のモデルとなった方のなかにも、
3年前にお会いした方がいらっしゃったり、
主題歌を歌われている熊木杏里さんは数年前からラジオを聴いていて
好きだったり、、
ずっと会いたかった木村秋則さんだったり、、


なんだか、つながっているなあ・・・


共鳴するってこういうことなのかなあ・・・


そして、あたたかいきもちになりました。


わたしもこうして一緒に共鳴してゆけたらいいなと思いました。
気負わず、上がらず、


降りてゆく生き方・・・


草の根のように、ちょっとずつ、でもしっかりと。
地球に生きているみんなが自然であれるような生き方をしたい・・・
ひろめてゆきたい・・・


イベントのトーク中、話していないときも、木村秋則さんがずっとニコニコしていた姿が忘れられません・・・